俺論

・原発賛成反対の前にとにかく大震災対策を。

原発を止めようって思うのは、

大震災が起きたときに、
福島第一原発みたいな事故になったらヤバイからだ。

だから、
そんな危険な原発を止めよう。って、なる。

それは、みんな、そう思う。

今すぐ、原発止めて、
明日から、
もう心配しなくても大丈夫ですよ。
ってなら、
俺も、今すぐ原発を止める事に大賛成だ。

だが、
今すぐ止めるにしても、
福島第一原発で
数十年かかると言われている。

日本全国54基の原発や
危険と思われる原発関連施設等を
全て一斉に止めたとして、
一体どんだけの時間がかかるのか、想像できない。

大震災が起きても原発事故は起きません。
って言えるまでに、
数十年以上が掛かるわけだ。

でも、
その数十年の間に、
おそらく、
それなりの大地震は、きっと起こるだろう。

つまり、
今すぐ原発を止めても、
大震災による原発事故リスクは、もう避けられないのだ。

そこまで、
どっぷり浸かってしまっているのだ、我々は。

原発を今すぐ止めても止めなくても、もう遅いのだ。

とかく日本人は、
悪いクセというか、
一旦、大失敗みたいなのをすると、
反対方向に極端に舵を切りがちである。

今一度、落ち着いて考えたい。

今すぐ、原発を止めても止めなくても、もう遅いのだ。

原発を完全に止めたと言っていい状態になるまでに、
数十年もあり、
それまでに、きっと大地震は起こる。

また、
原発を止めたとしたら、
少なくとも数十年間は
大震災対策を同時に施さなきゃいけないし、
原発を推進したとしても、
これから先、
大震災対策を絶対に安全なものにしていかなきゃいけない。

要するに、
原発を止めるにせよ、
推進するにせよ、
いずれにせよ、
大震災対策は
しなくてはいけないという事なのだ。

つまり、
肝心なのは、
この数十年の間、
原発を大震災から守る事ができるか、なのだ。

守れなかったら、ヤバイというか、
最悪、終わりであるし、
守れたら、原発を止める必要性も無くなってくるかもしれない。

次に肝心なのは、
原発を止めると想定したならば、
原発の代替エネルギーは、どうするべきか、という事。

これがはっきりしていないから、
日本のエネルギー戦略上、原発を切り離す事が出来ないのだ。

また、
これがはっきりしたとして、
上記で述べた通り、
当面は、原発を大震災から守る事を第一に考えなきゃいけない。

その中で、
走りながら、
技術革新を期待しつつ、
現実的な日本のエネルギー戦略を考えて行くしかないのだ。

走っている途中で、
絶対安全な原発が出来るかもしれないし、
原発に代わるエネルギーが確立されるかもしれないし、
その前に日本が終わるかもしれないし、
その時になってみないと、わからないのだ。

わからないものを走りながら、考えるしかない。

走りながら、より良い選択を取るしかないのだ。

原発反対とか原発肯定は二の次で、
肝心なのは、国民の暮らしだ。

賛成派、反対派どちらだとしても、
日本で安全に暮らしたいって思いは、きっと共通なのだから。

とにかく原発を止める事が先決だ。
って意見もあるだろうけど、
今すぐ止めても、
数十年間は
大震災対策に備えなきゃいけないわけで、
とにかく先決なのは、大震災対策なのだ。

そういった全体的な事を考えなきゃいけないし、
そういった全体的な事を考えた上でも、
今すぐ止めて、今すぐ安全になるのなら、
絶対に止めるべきだが、
今すぐ止めても、
今すぐ安全にならない以上、
とりあえず、
第一に、大震災対策をして、
第二に、技術革新の向上に努めていくしかない。

その中で、その都度、適宜選択していくしかない。

 

ページ上に戻る

inserted by FC2 system