俺学

・特別会計について

社会資本整備事業特別会計で、
空港がたくさんできたのは特別会計のせい。

特別会計分野を一般会計分野に移す。

一般会計は税金、特別会計は税金以外の収入。保険料など。

2010年度の、
一般会計は92兆円、
特別会計は367兆円(歳出総額)。

今や一般会計の4倍。

一般会計は一般的な経費をまかなう。

特別会計は特定の目的のために使う。
→各省庁が計画的にお金を使える。

2010年の国家予算92兆円の倍、
約182兆円が各省庁に積立金として貯まっているとされている。
(2009年度)

特別会計ってのは、
それぞれの省庁が専用の金庫を持っていて、
そこにお金を貯めているということ。

現在の特別会計は目的別に18の特別会計がある。

税金以外のお金を扱う。

年金特別会計など。
税金ではなく徴収した保険料で運営する。

資金を運用している会計。
外国為替資金特別会計。

特別会計は独立採算だが、
赤字を出しているところもあり、
そういう所には税金を補填している。

国有林野事業特別会計。
は約1,3兆円の赤字で、
税金で穴埋めしている。

国有林を売って収入にしていたが、
輸入木材の影響で収入が減少。
40年間赤字が続いている。

つまり、
40年間、この赤字に税金が使われている。

その一方で、
特別会計独自の金庫に各省庁で貯め込んでいる。

特別会計の積立金として、
国際整理基金特別会計は国債として、
年金特別会計は厚生年金、国民年金として、
労働保険特別会計は保険料として、
外国為替資金特別会計は、
円やドルとして、貯めている。

それらが特別会計の積立金として、
2009年度は合計約182兆円となっている。


特別会計の積立金ランキング(財務省HP)

1位127,8兆円 年金特別会計(厚生労働省)
2位20,6兆円 外国為替資金特別会計(財務省)
3位14兆円 労働保険特別会計(厚生労働省)
4位12,5兆円 国債整理基金特別会計(財務省)
5位4,9兆円 財政投融資特別会計(財務省)

地震再保険特別会計は、
積立金が約1,3兆円あるが、
過去に使用したのは、
阪神淡路大震災に約62億円の1度のみとなっている。

というのは、
地震再保険特別会計というのは、
民間の震災保険がパンクしてしまった時に、
国として対応しましょうというものであって、
震災としての規模が大きかった阪神淡路大震災でも、
パンクはしたが、
約62億円を使うだけで止まったからためである。
ケチケチして、
その額しか使わなかったというわけではない。

これまで使い道決まっているからという理由で、
厳密にチェックされてこなかった特別会計だが、
国のお金にムダがないか調査し国会に報告する期間である、
会計検査院が発表した調査結果によると、
7つの特別会計に約1600億円のムダが発覚。

と言っても、
額としては微々たる感じだけども。。。。

年金特別会計には、約96兆円のムダがあり、
労働保険特別会計には、約1102億円のムダがあり、
赤字経営を続ける、
国有林野事業特別会計には約63億円のムダがあったなどだ。

ちなみに、
福利厚生費として、
ゴルフクラブを買ったり、
マッサージ器を買ったりしていたのは、
年金特別会計である。

特別会計はノーチェックだったので、
気が緩んでしまったのかもしれない。

ちなみに、
2009年の定額給付金の財源2兆円は、
特別会計の積立金からである。

特別会計の埋蔵金を掘り出して使った。
国民に還元したというわけだ。


一般会計→何にでも使える。予算額92兆円。
特別会計→使い道が決まっている。不透明。予算額176兆円。


この特別会計について、
塩川正十郎前財務大臣は、

「母屋(一般会計)でおかゆを食って辛抱しているのに、
離れ(特別会計)で子供がすき焼きを食っている」、
と言ったそうだ。

2003(平成15年)02月25日の衆議院財務金融委員会で、
特別会計に改革のメスが入りにくいとの質問を受けて。

 


WBSより
国有林野事業特別会計は、
現在も1兆3000億円の借金がある。

平成10年(1998年)に50年間の想定で、
平成60年(2048年)には返せると考えているようだ。

また、
民営化すれば、
コストが削減できるものも、
国がやっていて、
自由競争に晒されていない中で、
運営された、
その利益が特別会計にプールされてしまうという指摘もある。

ようは、
民営化すれば、コストが下がるという事。

また、
競争に晒されていない中で、
上げた利益が、
チェック機能が充分でない特別会計の中にプールされてしまっている事が、
問題視されている。


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