科学技術、エネルギー資源

・マグネシウム発電循環社会を推進する

マグネシウム循環社会実現に向けて、
国家プロジェクトとして推進して行く。

うん?
マグネシウム循環社会??

って感じだろうか。

これは矢部考教授が実現を目指し着々と遂行しているものだ。

ざっくり、説明しよう。

ほとんどの金属は粉末にすればよく燃えて、
燃料として使うことができる。

マグネシウムも然りで、
石油や石炭などの代わりに次世代エネルギーとして、
注目を浴びている。

だが今まではマグネシウム燃料は採算が取れず、
敬遠されていた。

しかし、
太陽光を直接レーザーに変換する、
「太陽光励起レーザー」の開発により、
マグネシウム燃料の実現性が帯びてきた。

マグネシウムを燃やしてエネルギーを生み出し、
できた酸化マグネシウムは太陽光励起レーザーで還元して、
またマグネシウムに戻すリサイクル構造にするのだ。

マグネシウムが注目されている一つに、
この地球上には、
マグネシウムが無尽蔵といってよいほど在ることだ。

海水中には
石油30万年分に匹敵するマグネシウムが含まれている。

海水からマグネシウムを取りだすにも
エネルギーが必要となるが、一つポイントがある。

それは「淡水化」だ。

これから人口が増加していく中で、
淡水需要は必ず増えていく。

海水を淡水化する際に、
残ったマグネシウムをエネルギー資源として利用する事で、
効率的なマグネシウム循環社会が成立する。

海水を淡水化する際に出たマグネシウムを、
燃料として火力発電所に使ったり、
マグネシウム燃料電池自動車として使ったりして、
燃料として使った後にできる酸化マグネシウムを、
太陽光励起レーザーで再びマグネシウムに戻して、
再利用するのだ。

太陽光を利用するので、
無駄なエネルギーを使う事もない。

現在の火力発電所では、
石油や石炭で湯を沸かし、
その蒸気でタービンを回して発電してる。

マグネシウムの場合、
水と反応させることで水素が発生し、
この水素を燃やせば高温高圧の水蒸気が発生し、
これでタービンを回して発電すればよいのだ。

これまでの火力発電所の設備は、
タービンも含めてほとんどそのまま流用できる。

発生した水素と酸素を反応させれば水になるから、
二酸化炭素も出ない。

マグネシウムは、
石油資源等に比べて他国に依存しない、
環境に優しい純国産のエネルギー資源となり、
日本の自給率も上がるし、
世界展開できるビジネスとしても経済効果は高い。

矢部教授は、
2025年頃を目標に、
マグネシウムをエネルギー源として活用した
循環社会を目指している。

太陽光励起レーザーの発生装置は
1基当たり50万円ほどで制作可能なようだ。

一年中雲のなく太陽光がいつもあるような、
アリゾナやモンゴルなどの砂漠などの地域で、
太陽光励起レーザー発生装置を使い、
マグネシウムを精錬して、
日本に持ってくる事を想定している。

まずは、
海水を淡水化する事業で利益を上げ、

次に、
マグネシウムの精錬をして、
最初はエネルギー源としてではなく、
資源としてマグネシウムを売る。

最終的に、
十分にマグネシウムの値段を下げられるようになったら、
エネルギー源として、
発電所や家庭、自動車に使用していく試みだ。

矢部教授の試みは、
外国企業が出資してくれる事になり、
宮古島で実験施設を作っている。

俺は、
本来ならば、
日本政府がサポートして、
国家プロジェクトとして推進していくべきだと思っている。

どうしてこういったベンチャーな試みを、
もっと積極的にサポートしていかないのか、
不思議でしょうがない。

資源の乏しい日本としては、
こういった分野で攻めに転じないと、
少なくとも、そういう姿勢を見せて行かないと、
日本の活路はない。

こういったのは押し並べて、俺は推進して行きたい。

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