科学技術、エネルギー資源

・宇宙ゴミ除去技術を開発し商業ベースに乗せ、世界に貢献する

地球の周囲には、
使い捨てられた人工衛星や、
切り離したロケット、
宇宙飛行士の工具などの、
宇宙ゴミ(スペースデブリ)が
現在、観測・追跡されているだけで、
約16000個ほどある。
(ちなみに、運用が終わった、ほったらかしの人工衛星は約2400機ある)

世界では、
年間100機くらい打ち上げられているので、
今後も宇宙ゴミは増え続けてしまう。

宇宙ゴミは秒速約8キロで飛行していて、
コブシくらいの大きさのものが、
稼働中の人工衛星に当たっただけで、
その人工衛星は使い物にならなくなってしまうらしい。

場合によっては、
コブシ以下の大きさのほんの小さな宇宙ゴミが当たっただけでも、
人工衛星が故障してしまうかもしれない、との事。

さっき、
約16000個ほどの宇宙ゴミがあると記載したが、
それは確認できているだけの宇宙ゴミであって、
もっと小さな宇宙ゴミを入れれば、相当な数となるようだ。

そこで、
2007年に、
国連のガイドラインで25年ルールというものが作られた。

どういうものかと言うと、
運用が終了した人工衛星は25年以内に落下させるというものだ。

しかし、
NASAによると、
25年ルールを順守したとしても、
宇宙ゴミは増え続けていくらしい。
宇宙ゴミの数をこれ以上増えないように現状維持するためには、
少なくともプラス、年間5個、宇宙ゴミを除去しないとダメらしい。

現状維持ではなく、
宇宙ゴミを減少させていくためには、
年間5個だけじゃなく、
もっと除去しないといけないだろう。

宇宙ゴミは、
速度をほんのわずか減速させると、
落下していき大気圏突入で燃え尽きる。

なので、
宇宙ゴミの速度を減速させる事で、
宇宙ゴミを除去しようじゃないか。ってのが研究されている。

例えば、
宇宙ゴミを、
膜のようなものに当てて減速させたり、
導電性テザーを使って減速させたり、
色々と研究されている。

そういった
スペースデブリを除去するものや、
人工衛星にスペースデブリとぶつかりそうな時は
自動的に軌道を修正するようなシステムを、
日本が商業ベースに乗せて実用化できるようにする。

将来的には、
宇宙に何かを打ち上げる際には、
宇宙ごみを除去する装置みたいなものを搭載しないといけない。
みたいなルールを作り、
その時に、
日本の技術が役立つようにすればいい。

これからは宇宙開発がもっと進むと思うから、
年間100機以上の打ち上げも想定される。

そうなった時に、
メイドインジャパンの宇宙ゴミ除去装置が搭載されれば、
ビジネスとして、日本の国益にもなる。

結果として世界にも貢献する事になるわけで、
誰だってゴミ処理なんて好んでやりたくないからね。

ちなみに、
ミサイルで人工衛星を破壊すると、
人工衛星がバラバラになり、かえってゴミが増えてしまうだけのようだ。

2007年に、
中国が自国の人工衛星を破壊実験をした時に、
宇宙ゴミが約3000個、増えてしまったらしい。

先ほど記載したが、
コブシほどの大きさの宇宙ゴミが衝突しても、
人工衛星は壊れてしまう。

なので、
ミサイルで人工衛星をバラバラにすると、
人工衛星が破壊される確率が高くなるだけのようだ。
この中国の例で言えば、
何かと当たって、
人工衛星が壊れる事象が
単純に約3000ほど増えてしまったという事になる。

宇宙ゴミの問題としては、
地上に落下してくる。
稼働中の人工衛星に当たる。
などだ。

低い軌道上のものだと、地上に落下してくるのだ。

低い軌道上のもの(約2000キロ以下)、
かつ、
燃えにくい素材を使った古い人工衛星
という条件がそろうと、
地上に落下して、燃え尽きずに、人に当たる可能性があるようだ。

ただ、最近の人工衛星は、
地上に落下しても、燃え尽きてしまうように、作られているようだ。

(参考 平成23年9月26日の知りたがり等)

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