経済
・日本国営メジャー(国際的巨大企業)を作る
メジャーとは、
世界に、
石油メジャー、
穀物メジャー、
鉄鋼メジャー、
流通メジャーなどがある。
例えば、
石油メジャー(国際石油資本)とは、
資本力と政治力で
石油の探鉱(採掘)、生産、輸送、精製、販売までの全段階を
垂直統合で行い、
シェアの大部分を寡占する
石油系巨大企業複合体の総称だ。
つまり、
経済力、政治力などの大きな力を使って、
大きな利益を確保するという巨大企業のようなものだ。
穀物メジャービジネスの場合は、
穀物メジャーは自ら生産せず、
間の流通を取り扱っている。
物流段階に入って、
マージン=手数料を取っていく。
穀物メジャーは生産者から穀物を買い付けて貯蔵する。
それを専用列車などで港まで運ぶ。
さらに港に建設した大型の自社貯蔵庫で保管する。
需要に合わせて
専用の大型船で目的地に輸出するのだ。
巨大な情報力とともに
生産地から流通に一貫したロジスティックで、
(生産地から消費地へ)
全体をパイプラインのように繋いでいる。
穀物メジャーは
穀物を確保し、
流通を抑える事で、
その支配力は圧倒的だと言われる。
日本は穀物の生産が約1000万トン。
消費は約4000万トンで、
消費量の方が多いので
穀物の安定確保は常に課題となっている。
日本の場合、
従来は穀物メジャーからセカンドハンドで買って、
その分コストが高くなってしまう。
それを日本独自で直接買い付ける事が出来れば、
コストを下げる事が出来る。
つまり、
日本独自のメジャーがあれば、
日本企業向けの安価で安定的な穀物供給を
確保する事ができるのだ。
もちろん、
外国向けにも供給して利益を上げる。
そのための、
巨大メジャーを、
国を挙げて、作る。
(参考 WBS)