食、第一次産業、環境

・日本の山林の所有者を特定する

山の中には、
個人が持つ私有林が多い。

どの山が誰のかを示す公図があるのだが、
所有者を特定するための便りとなる唯一の公図は、
明治時代の地租改正時に作成されており、
その多くは情報更新されておらず、正確さに欠けている。

つまり、
その公図の所有者を特定する線引きが
実態と異なる例が多いという。

国は1951年から
地籍調査で
森林の所有者の確定作業を進めているが、
未だ私有林の半分以上が
未確定と言われている。

私有林の所有者が
特定できていないために、上手くいかない事がある。

それは「水」の確保だ。

水を確保するためには、
その源である森をきちんと管理する必要がある。

しかし、
森の中の土地の境界が不明だと、
水源林を自治体が買収しようにも、上手くいかない。

東京都森林組合は、
2010年度において、
私有林70ヘクタールの境界を確定するために、
手作業で森の中でクイを打って、
GPSを使ってクイを打った地点を測量していく方法を
取っているが、
6月から始まった作業は3割程度の進み具合となっている。
(2010年度9月時点において)

山林を知り尽くした者でも、
山主の代が変わっていると、
先代からその情報を子供へと受け継がれていないと、
手の打ちようがない。

最終的には仕方がないので、
現場にて、
山主と一緒に決めるしかないのだ。

このように地権者が代替わりしていて、
山の境界線が、
持ち主ですら良く分からない状態となっている。

そういうケースが多く、
さらに、
登記簿には明治時代の人も載っていて、
とういうのは、
相続登記をちゃんとやっていればいいが、
少しくらいの山だったら価値が低く相続税も掛からないので、
税務署から通知が来るわけでもないので、
そのままにしてしまう人がいる。

結果として、
登記簿には
明治時代の人が掲載されたままとなり、
境界線を決めようにも
誰に訪ねてよいかがわからず、
作業がストップする事もある。

境界線が確認しやすい場所だと
1日で3ヘクタールくらいできるが、
境界が確認できない場所だと何メートルも進まなくて、
確認できずに終わってしまう。

また、
日本の森林は
外国人でも自由に取得、所有できる。

新たに森林を買った所有者が、
独自に山の境界線を主張しても、
山の境界線が曖昧であると、
誰もその主張を止められない可能性があるという。

私達が使う大事な水を確保するために、
新たに山を買収した者が
独自の境界線を主張してしまわないために、
日本の山林の所有者の境界線を早急に確定する必要がある。

民間の努力で所有者の境界線を確定させる事が難しいならば、
他の項目でも述べたけど、
いっその事、国か自治体が
全て買収しちゃった方が、手っ取り早いかもしれんな。

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