食、第一次産業、環境

・SRI農法を活用する

SRI(System of Rice Intensification)農法は、
直訳すると、
米を劇的に増やすシステムで、
直訳通り、
利点として、米がたくさん収穫できるようです。

SRI農法の利点は、
収穫量が増えることだけではないようで、
それ以外のSRI農法の利点としては、
以下があげられるようです。

・節水が可能

・労働力が少なくても済む

・肥料や農薬などの投入が少なくても良い(農家の自立が高まる)

・生物によるストレス(害虫や病気)に強い

・気象によるストレス(干ばつ、嵐、洪水)などに強い

・短い期間で収穫できる

・精米効率が高い

・持っている資源が限られている農家でも実践できる

・環境に優しい

・籾の品質が良い

・収益率が高い

1999~2002年までの各国でのSRIの成果をまとめてみると、
収量が52%増え、
水が44%削減でき、
生産費が25%減り、
純益が28%伸びているらしい。


学校の授業でも習った、緑の革命とは違う。

緑の革命は、
以下の手法で収穫量の増加を目指している。

1. 作物の遺伝的な特質を向上させる
2. 外部から多くの資材を投入する
(例えば、水、肥料、殺虫剤の使用を増やす)

一方、
SRI農法では、以下の手法をとっています。

1. 作物の根の成長を促進する
2. 土壌の有機物の量と多様性を豊富にし、土壌の力を有効に活用する

緑の革命の問題点として、
化学肥料による汚染と水の大量使用。


SRI農法は、やり方は実にシンプルで、

15日未満、8~12日以下の稚苗を植えること。
それも一本で、
1~2センチと浅く、25×25センチ間隔で植えること。
そして、
土が好気性を保つようにぎりぎりまで水はやらない。

以上だ。

だが、
何故これで、
SRI農法としての利点になるかは実態がよくわかっていない。

だが、
これがSRI農法が実際に効果があるのであれば、
積極的に活用して行くべきである。

ちなみに、
1999年には、
SRI農法を行っていたのはマダガスカルだけでした。
しかし、
2008年には、
世界33カ国でSRI農法が行われています。
現在、SRI農法が行われているのは、以下の国です。

アジア(17カ国)
中国、
インドネシア、
カンボジア、
ベトナム、
フィリピン、
ラオス、
ミャンマー、
タイ、
インド、
ネパール、
バングラデシュ、
スリランカ、
パキスタン、
ブータン、
アフガニスタン、
イラン、
イラク

アフリカ(10カ国)
エジプト、
ガンビア、
ギニア、
セネガル、
マリ、
シエラレオネ、
ベニン、
モザンビーク、
ルワンダ、
ザンビア

中南米(4カ国)
キューバ、
ペルー、
ブラジル、
エクアドル

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