食、第一次産業、環境

・東京都に大規模高度下水処理場を作る

下水道局の人に聞いたんだけど、
東京の下水道は分流式ではなく合流式になっていて、
なんでかって言うと、
東京オリンピックに間に合わせるために、
とにかく整備しようって事で、合流式になった。

分流式だと、雨水と下水両方作らないといけないが、
合流式なら、雨水と下水一緒にしちゃうんで、
その分、土地も費用も手間もかからない。

しかしながら、
当然だが、雨水と下水、分けた方が処理しやすいが、
今さら、分流式にするのも難しいので、合流式のまま対策をしている。

その対策とは、
大雨が降った時に一時的に雨水を溜める大きな貯水槽を
東京の地下に作ったりしている。

そういう貯水槽をあちこちに作って、
浸水しないようにしたり、下水場の処理能力を超えないように何とかしている。

で、平時に戻った時に、貯水槽に溜まった水を適切に処理するようにしている。

比較的、新しい下水処理場は分流式を採用したりもしているが、
東京都、特に23区はほとんどが合流式。

下水処理は
都の条例内に収まる範囲内で処理しているが、
それでもリンや窒素は含まれてしまう。

そのわずかなリンや窒素が青潮や赤潮を発生し、
その結果、海の環境を悪化させ、魚介類の大量死をを引き起こします。

ただ、高度下水処理をすれば、リンや窒素を除去出来るので、
少なくとも、普通の処理よりも青潮や赤潮の発生を抑える事が出来ます。

しかし、
下水処理場施設内に、
この高度下水処理施設を作るだけの土地が無いという現状があります。

高度下水処理自体もお金はかかるでしょうし、
加えて、処理施設を作る場所が無いわけです、施設内には。

下水道局の人が言ってたんだけど、
Aという下水場で一次処理したものを、
Bという下水場に
地下のパイプか何かで送って二次処理をするみたいな融通をするって言っていた。

そういうのが出来るなら、
新たな土地を見つけて、
そこに大規模高度下水処理場を作って、
普通に下水処理したものを送って、高度下水処理をして、
川や海に流せばいいじゃん。って思った。

なんか広い土地あったらさ、そこ買ってさ、やればいいじゃん。

俺が行政の長なら、サポートするよ。

どうかな、素人考えだけどさ。

東京の海、綺麗にして、泳ぎたいね。



以下、
皇紀2674年(西暦2014年)7月28日放送
「池上彰が選ぶ 日本の運命を決めたニュース」より

昔の東京は、以下の理由で、水害に弱かった。

・土地が低いので水が溜まりやすいから。
・路面のアスファルト化で雨がすぐに川へ流れてしまうから。
・下水道の排水能力が1時間の降水量50mmまでだから。


そこで、東京では集中豪雨対策として、
地下に巨大な調整池(ちょうせいち)を次々と作った。

全部で28か所、約210万トンの水を溜められるようにしている。


神田・環状七号線地下調整池は、
直径12.5メートルの巨大なトンネルが全長4.5キロに亘っていて、
貯水量54万トンが溜められる、と。



1989年から本格的に作られたこの調整池は
浸水被害をそれまでのおよそ70分の1以下に減少させた。


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