俺学

・三里塚闘争(成田空港建設反対運動)

以下

皇紀2674年(西暦2014年)9月29日放送
池上彰解説塾~警視庁が選んだ大事件ランキング100~より


そして、26位は三里塚闘争。

年間3000万人以上が利用する日本の空の玄関、成田空港。


今から40年以上前、ここに日本最大級の反対運動があった。

皇紀2626年(西暦1966年)、
政府は
首都圏で羽田に次ぐ新しい空港を
千葉県成田市の三里塚地区に建設する事を決定。

ところが、
地元住民への説明はほとんど行われず、
多くの農家は苦労して耕した畑を奪われてなるものかと猛反発。

反対派が暴動を起こし、機動隊と激しく衝突した。



開港直前の皇紀2638年(西暦1978年)には、
毎日のように逮捕者が出た。





これまで反対派や機動隊員に6人の死者を出している。



実はこの反対運動、今も終わっていない。

成田空港に行くと厳重な警備があるが、
これはアメリカで起こった同時多発テロ以前からの警備で、
この反対運動で、
空港を襲撃するグループがいるので厳重な警備が続いてきた。

反対運動対策のため、
千葉県警は専門の空港警備隊を作って、
成田を警備。



今も警視庁などから多くの警察官が出向している。

反対派が居るので、
成田空港は世界でも類を見ない、いびつな形に。




滑走路の真ん中に農家がある。



反対派の農家の人が居て、土地の買収を拒否している。




本来は、当初の計画だと、
真っすぐ延びた滑走路を造る予定であったが、
真ん中に農家があるため、滑走路が作れない状態にある。


(水色の線が本来作ろうとしていた滑走路)
(真ん中の赤い線で囲んだところが反対派の農地)

本当は滑走路を3本作る予定であったが、
ずっと1本だけでやってきた。
今は、ようやく2本目の短い滑走路が出来た状態。
つまり、今も反対運動は続いている。

死者が出るほど反対運動がエスカレートした訳は、
先ほどからよく出てくるあのグループが関係していた。


あのグループとは過激派グループのこと。
過激派がこの反対運動に介入。

国が新しい空港を作って、
それをやがて軍事空港にするのではないか。と主張し介入。

地元の農家の人達にしてみれば、
誰であろうと受け入れますよという事になり、
過激派の中には
そのまま住みついたり、
農家の息子や娘さんと結婚したりする過激派グループも。

そうなると、
過激派グループが
農家の後継者というふうになり、
ますます地元の農家の人らは
過激派グループを頼るという構造になって、
それが今も続いている、と。



どうして反対運動が起こったかの背景を補足すれば、
ネットで調べた限りですが、
戦前、日本から開拓民として満州に行ったが、
敗戦して、命からがら日本に戻ってきたわけです。

日本に戻れず亡くなった(殺された)方も少なくなかった事でしょう。

暴行や強姦を受けたり、捕虜にされたりした日本人も居たでしょう。

満州で
せっかく開拓しつつあった矢先での敗戦で、
おそらく無一文で日本に帰ってきたのではないでしょうか。

その人達に割り当てられた土地の一つが成田市三里塚地区だったわけです。

三里塚地区で心機一転、開拓し始めたと思ったら、
空港建設、出てってくれ。では、
反対運動を起こしたくなる気もわかります。

最初ん時に、
充分な説明や生活の補償が担保されていれば、
少なくとも、今現在よりも良い状況にはなっていたのかなとは思います。

それに加えて、
過激派グループが、
ここぞとばかりに参加して来なければ、
立ち退く事になったとしても、
今ほど泥沼化しなかったと思います。

こういう状況になってしまった以上、
地元の反対派の人らは過激派グループに頼らざるを得ず、
当初の反対運動の目的よりも、
三里塚闘争を継続する事に主眼が置かれてしまっているのではないでしょうか。

地元の方々の心中、お察し致します。

地元の人らは、
そもそも軍事空港建設はんたーい。が目的じゃないだろうにさ。
自分達の生活や尊厳の問題であって、
そこがクリアされれば、解決出来たはずだったと思う。
過激派グループが介入しなければ、
なんだかんだで、それ相応の着地点があったんじゃないかと。
身の回りの人間関係のいざこざでもさ、そういうの、よくあんじゃん。

てゆうかさ、
番組では、
ずっと過激派グループという言葉が使用されていましたが、
はっきり言ってしまえば、
過激派グループとは極左グループ、
左翼もしくは極左の過激派グループという事ではないのでしょうか。

なぜ、マスコミは極左や左翼という言葉を使わないのでしょうか。

中核派、核マル派、日本赤軍、連合赤軍とか、
色々あって、何のグループかよくわからんのだけれども、
ちょっと調べると、
これらって結局全部、極左じゃないですか。
なんで極左や左翼という言葉を使わないのでしょうか。
そっちの方が極左≒危ない奴らってふうにわかりやすいのにね。
でも、やらない。

右翼の事は、
ネットウヨクだとかすぐレッテル貼りするのに。
ネットサヨクもいるだろうなのに、です。

てか、左翼のバリエーション多過ぎ。
ぶっちゃけ、
共産党、社会党(社民党)、公明党、民主党とか労働組合とかも、
大なり小なり、基本、左翼じゃないですか。
社会人として常識なのにもかかわらず、
マスコミだと左的な感じには扱わないじゃないですか。

右翼のバリエーションって、大体、右翼じゃん。
あとは極右か、
とっつきやすいように保守。
概ね、その辺に集約されるじゃん。

ここから推察するに、
マスコミは
左翼のイメージを損なわないようにする一方で、
右翼のイメージが悪くなるように印象操作しています。

左翼のイメージが悪くならないよう、
左翼という言葉を使わずバリエーションを増やす。
右翼のイメージが悪くなるように、右翼に統一してる風に俺は見えるよ。

日本の左翼は
一般的に愛国心(日本を愛する心)を肯定しない人が多いです。

つまり、
日本の左翼は
意図的反日、
または反日的、
もしくは潜在的反日
もしくは相対的反日である事が多いです。

という事は、
マスコミ関係というのは、
概ね、反日的または無意識に反日的報道になっているという事です。

最近、日本は右傾化しているという印象操作がありますが、
未だに消えぬ三里塚闘争の火をみれば、
(原発デモにしてもそうですが)
日本の右傾化は日本の左傾化(反日化)の足元にも及ばないでしょう。

良識ある日本人は騙されてはいけません。

よく学び、自分の頭で考え、利用されないようにしないといけないですね。

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