俺学

噂の!東京マガジン「道路陥没!都会の地下に潜む危険増大!」(皇暦2678年7月22日放送)

東京都北区 霜降銀座商店街
今月4日(西暦2018年7月4日)
大雨が降った訳でもないのに、道路が冠水。


まさかの洪水。
原因は水道管破裂。
大量の泥水が住宅や商店に流れ込む。

破裂した水道管には大きな穴。
老朽化していた。

天気と違い、
予報もないので何の対処もできません。

国が定める水道管の耐用年数は40年。


そして、
それを超えた水道管は
日本の地下に10万キロメートルも埋まっているそうです。

なんと地球約2周半分もの長さ。
更新するのには時間もお金もかかります。

高度経済成長期、
急速に広まった水道管の施設。

今、その更新時期が来ている。

厚生労働省の試算によると
耐用年数切れの割合は
今の更新スピードだと30年後に56%になると。
老朽化しているスピードが速すぎて更新工事が追い付かない。


今の水道料金のままでは
将来、水道の維持管理が出来なくなるため、
今、3200円程度の水道料金が
西暦2040年時点で4400円ほどになり、
水道料金が約3割ほど上昇する試算。
更新工事などでかさむ費用を
少ない人口で賄うので水道料金を上げざるを得ない。

日本全国の水道管の長さは
全部で67.6万キロメートルあり、地球17周くらいあるという。

一応補足すると、
水道管の耐用年数の40年を超えたからといって、
ただちに水道管が破裂するという訳ではない。

更新工事が進まない3つの理由。

1、工事をするのが難しい。
(都会などは交通量が激しいため、道路を閉鎖するなどして夜中などに工事をしなければならない)
2、高齢化による人手不足。

3、資金不足。
→水道料金値上げ、水道民営化(しかし水道を民営化すると諸外国の例で言えば水道料金が4~5倍値上げするという例があり懸念されている)。

危険は
水道管だけではない、
下水道管の老朽化も問題になっている。

道路が陥没し重大事故に。


・東京都北区赤羽では
男性が陥没した穴で転倒。
一時意識不明に。

・大阪府豊中市では
幼児を抱えて自転車を押していた女性が2.5メートルの穴に転落。
2人とも負傷。

道路の陥没は下水道管の老朽化が原因。

汚水から出る硫化水素ガスが
下水道管の天井部分のコンクリートを溶かしボロボロに。


それが酷くなると
下水道管に穴が開き、
そこから砂や土流れ込み道路の下に空洞が。
そして重みに耐えられずに陥没してしまう。。。




空洞が危険なのは見えないということ。

音波などで調べてみないと、
どこが空洞になっているかが分からない。
新橋駅周辺の道路には40もの空洞があったそう。
※空洞は補修済み。

そして、
下水道管の更新工事は水道管よりも大掛かりになるという。
日本にはおよそ46万キロメートルの下水道管が埋まっているが、
下水道管というのは水道管に比べて非常に広い。
下水道管は太いもので直径8メートル以上もあり、

※画像は直径4.8メートル。
それを掘り起こして取り替える事ができないケースもある。
その場合は下水道管の内側に
塩化ビニールなどを貼りつけ、強化する方法などが取られている。




すべてをいっきにやるのは困難なので、
点検をしたりしながら、
陥没の恐れがあるようなところから
工事をどんどん進めていくというのが一番いいやり方。
老朽化が進んでいる水道管(上水道管)と下水道管。
そのあり方を見直す時期に来ていると専門家は言う。

今までは人口がどんどん増えてくという中で、
水道をどんどん普及させていくという時代だった。
ところが人口が減少していく時代に変わったので、
インフラは作る時代、維持する時代を経て、
減らす時代がやってきたということ。
水道は維持するのが大変になっているということを
きちんと市民の方に説明して
水道を維持していくためには
若干みなさんに水道料金を
もう少し払ってもらう必要があるんだということを
きちんと説明していかないといけない。

水道管だと穴が開いたら分かるが、
下水道管だと穴が開いても分からない。
そして知らないうちに道路が陥没してしまう。

下水道管の場合は、
耐用年数を過ぎているものは水道管よりも少ないけども、
老朽化による陥没事故は年間3000件以上。

水道を減らすダウンサイジングという取り組みがある。

岩手中部水道企業団
西暦2011年34あった浄水施設を西暦2025年に21にまで減らす。
実は、全国の水道事業の施設稼働率は約6割で、4割が遊んでいる状態。
遊んでいる4割を減らしていけば、
水道料金の値上げを抑えることも可能かもしれない。

根本的な解決のためには国をあげての取り組みが必要だ。



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