科学技術、エネルギー資源

・国産ロケットを商業ベースに乗せる

以下、深読みより参照



日本のロケットビジネスは劣勢にある。

まず、実績が圧倒的に少ない。

衛星打ち上げビジネスは、
20回以上、ロケットを打ち上げて一人前という世界なので、
日本は、ようやくスタート地点に立ったと言える。

日本の打ち上げコストは1回、90億円。

欧州は、赤道上付近に打ち上げ基地があるため、
コストを抑える事ができ、80億円。

静止衛星は赤道上空に打ち上げるため、
赤道近くからロケットを発射すれば、燃料を抑える事ができる。

さらに、
欧州は、人工衛星を8トン積載する事が可能である。

日本は、その2分の1の、4トン。

ロシアの場合、
長年のロケット開発技術の蓄積があるため、
開発コストが抑えられ、68億円。

中国は、
さらにコストが安く、56億円。
(なぜ安いかは解説されなかった。)

中国は、外交戦略としてロケットの打ち上げをしている。

例えば、
人工衛星を打ち上げる代わりに、
ナイジェリアの持つ石油の権利をもらいますよ。
というものだ。

他にも、
新規参入国として、インド、ブラジルなどがある。



商業衛星打ち上げビジネスのツートップは、
欧州、ロシアで、
この2カ国がリードしている。

ここで、意外なのが、アメリカ。
シェアが少ない。

これは、
アメリカは、
もともと、軍事などの安全保障から宇宙開発を主としているからだ。
とはいえ、
その副産物としての商業利用がある。

これからのアメリカは、
商業利用などの身近な宇宙ビジネスに関しては、
アメリカの民間企業に任せ、促進させていき、
国としては、
月とか火星とかの探索など大規模なものに集中し、力を注ぐようである。



宇宙関係予算を見ると、
日本は、アメリカと比べると天と地ほどの差がある。

日本は、弱者の立場として、
選択と集中で、上手く活用していかなくてはならない。
そうなると少しでもビジネスにも繋げていきたいとなる。



しかし、
宇宙開発というものは、
ビジネスだけで見るのではなく、
ものづくり国、日本の基幹産業の一つとして、位置すべきものでもある。

儲かるからやる、儲からないからやらない、という産業ではない。

上記に挙げてきた数値などを見てしまうと、
日本に勝機はあるのか、と弱気になってしまうが、
日本には日本なりのやり方、突破口は必ずあると思うので、
何とか打開していきたいと、俺は思ってます。

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