国防、軍事、防災
・日本の暗号通信技術等を世界最強にする
他国から解読不可能の、
日本独自の暗号通信技術を開発させる。
日米戦争の時に、
日本の暗号通信は、
アメリカ側に解読、傍受されており、
情報が筒抜けだった。
情報のやり取りというのは、
極めて重要であるから、
自国の情報が他国に
傍受されてしまうような事はあってはならないし、
逆にいえば、
他国の情報を傍受して、
いち早く情勢を把握しておく必要もあるのだ。
そのために、
他国に解読されない暗号通信技術を向上させ、
他国の情報を解読する技術も向上させる。
追記
2010年10月、
独立行政法人
情報通信研究機構は、
理論上、
絶対に破られないという究極の暗号技術、
「量子暗号システム」の開発を発表した。
セキュリティ対策をされたテレビ電話(動画)のやり取りが
出来る。
これは世界初の試みだという。
量子暗号通信が何故、絶対安全かというと、
光の粒に暗号を乗せて送るところに、ある。
光の粒は、
常に振動や回転をしており、
その方向がひとつずつ違う。
外からの不正なアクセスにより、
方向が変化すると、
すぐに傍受されたのがわかるので、
新たに鍵を相手側に送ったり、
新たな経路を設ける事により、
万全なセキュリティとしている。
量子暗号のプロジェクトは、
2001年に開始され、
NEC,NTT,三菱電機と連携した、
官民一体となったオールジャパン体制で開発が進められている。
まずは、
2014年をめどに、
政府の通信システムへの導入を目指している。
光の粒を衛星経由で
海外との量子暗号通信のプロジェクトもあり、
新たな衛星を打ち上げて、
JAXAと連携して2013年に実験予定だ。
外務省や各国の領事館などを結び、
非常に安全な通信網を構築して国益に繋げる。
量子暗号をするには、
装置が必要で、
それが小型化し量産化になれば、
コストも下がり、
歳出的には手のひらに乗るような量子暗号装置が
(政府導入の)10年後(2024年)くらいに開発されて、
一般家庭にも導入されるだろう、と。
将来、全世界で導入されれば、
市場規模は数十兆円だとも言われる。
(参考:WBS)