国防、軍事、防災
・耐震基準を満たしていない「危険なブロック塀」を無くす
(皇暦2678年西暦2018年7月29日放送
東京マガジンより)
今回の噂の現場は、
今年(西暦2018年)6月の大阪北部地震の時、
倒壊によって小学生が亡くなるという痛ましい事故が起きたブロック塀の問題。
このブロック塀は、
様々な安全基準というものが定められてはいるが、
現実には守られていないというのが多い。
安全基準を満たしていないブロック塀の解体作業。
軽く押しただけで。。。
あっけなく倒壊。。
町中に潜むこうした危険なブロック塀は
地震のたびに死者を出し続けている。
先月の大阪北部地震では、
小学4年生の女の子が安全基準を満たさないブロック塀の倒壊で亡くなった。
手で押したらグラグラするようなブロック塀は沢山ある。
大阪での事故を受け、
各自治体は公共施設のブロック塀の点検を開始しました。
しかし、
民間のブロック塀は
ほとんど調査されていないのです。
自治体は公共施設のブロック塀の撤去や修繕は出来るが、
民間のブロック塀には手が出せないのが現状だ。
行政は民間のブロック塀に関しては
「お願い」するにとどまるしかできないのが現状だ。
震災の時に、
もしブロック塀が倒れてきたら、
道路をふさいで緊急車両が通れなくなってしまったり、
子供やお年寄りを傷つけてしまう可能性がある。
だからこそブロック塀の安全点検が必要だ。
ブロック塀には一定の安全基準がある。
それを満たしていないブロックは
一見、頑丈そうに見えても倒壊する危険がある。
建築基準法で
ブロック塀の耐震基準というものは、ちゃんと定められている。
耐震基準を満たすブロック塀は、
家の倒壊をブロック塀が防いでくれる。
耐震基準を満たしたブロック塀は本来これだけ頼りになるものなのだ。
品川区の自治会では
2年前に専門機関の協力を得て、
町内のブロック塀を点検したところ、
だいたい4割が基準点以下という結果が出た。
その中で1軒だけはブロック塀を直してくれたが、
その費用は所有者の自己負担で約25万円もかかった。
ブロック塀の問題は
所有者だけの責任とは言いきれない部分もある。
というのは、
埼玉県のある御宅では、
今年1月、業者に頼んで造らせたブロック塀が欠陥だらけだった事が判明。
控え壁があるものの、
人の手で簡単に外れてしまった。。
本来であれば
ブロック塀にある鉄筋と控え壁にある鉄筋で固定されていなければならないが
固定されていなかった。
また、
モルタルでシッカリ固定もされていなかった。
それだけでなく、
ブロック塀の上に載せられている重さ7キロのかさ木ブロックも、
すぐ落っこちてしまうという始末だ。
後日行われた解体工事では
大人2人が手で押しただけで簡単に倒壊。。。
基準通りのブロック塀に見えても、施工不良では意味がない。
原因は、資格がなくてもブロック塀を造れてしまう事だ。
建築基準法では、
軽微な工事には
一級建築ブロック技能士という資格が必要とされていないので、
造ろうと思えば
誰でもブロック塀を造れてしまい、
ブロック塀の手抜き工事が頻発するという事態をまねいている。
エコ.グリーン設計の小林さんは、
「すべてのブロック建築を資格を持ったプロが行うべき」と啓蒙を続けている。
また、
現在の制度自体が不十分だと指摘するのは
防災コンサルタントの三舩さん。
「基準があっても誰もチェックをしていないので、
施工する側からいうとコストダウンの対象になりやすい。
その結果、基準に満たないブロック塀が増えている。
これからは製造者責任を明確にできるようなシステムを作っていくことが大切だ。」と。
基準外のブロック塀が崩れて通行人にケガをさせてしまったら、
施工業者および占有者または所有者に損害倍責任が生じる可能性があるので、
気をつけないといけない。
世の中には、
手抜き工事のブロック塀もあるだろうし、
経年劣化のブロック塀もあるだろうし、
いずれにしても、安全かどうか確かめる事は必要だ。
耐震基準を満たしたブロック塀は、家の倒壊をも防いでくれる。
そのブロック塀が倒壊してしまうようなお粗末なものではブロック塀の意味がない。
という事で
今回の噂の現場でしたが俺様の結論は、
ブロック塀を造る時は、
資格を持ったプロじゃないと造れないようにする。
また、
公共施設・民間のもの問わず、
定期的に全てのブロック塀のチェックをして、
危険なブロック塀に関しては
改善させるように強制力を持たせる。
「お願い」ではなく、な。
強制力というのは
刑罰を含めた法的拘束力だ。
施工業者および占有者または所有者に対しての、だ。
以上です。
(皇暦2678年西暦2018年8月3日著)