都市開発、交通

・自動運転車(ロボットカー)の純国産OSを開発実用化し、主導権を握る

日本経済新聞掲載の
「自動運転」は破壊者か 攻めるグーグル、悩むトヨタ(2013/3/28 7:00)

を抜粋要約等すれば、


人間が運転しなくても
車自身が自動で運転して走行する自動車「自動運転車(ロボットカー)」の開発に、
自動車開発とは無縁に思えるアメリカのグーグルが先頭を走っている。

自動運転車が実現すれば
交通事故を大幅に減らし得る一方で、
これが実現すると自動車ビジネスが根底から覆る可能性があり、
既存の自動車業界は危機感を感じている。

グーグルが自動運転車を最初に発表したのは2010年のこと。
以来、急ピッチで開発を進めており、現在までに10台以上の実験車を開発した。

既に公道で実験中で、
これまでに全車両の合計で30万マイル(約48万km)以上を走らせ、
しかも、自動での運転時に事故を一度も起こしていない。
グーグルの開発リーダーと話したトヨタの幹部が
「極めて優れた技術」と認める水準に達している。

そんなグーグルの真の狙いは
自動運転車のOS(基本ソフト)を開発すること。

グーグルはスマホだけではなく
通信機能を有するあらゆる端末のOSを開発することを狙っており、
ロボットOS(Robot OS:ROS)の一つとして、
「自動運転OS」開発しようとしている。

日本の自動車企業に取っての最悪のシナリオは
「電機メーカーの二の舞」になること。

完全に自動化された自動車は、
見方を変えれば“車輪のついたロボット”である。
その上、テレマティクスサービスが普及しつつある自動車は通信端末でもある。

ROSの実現は、これまでの自動車ビジネスを覆す可能性がある。
グーグルのスマホ事業と同じ構図が見えるからだ。
同社はスマホ事業で、
優れたOSをいち早く無償で提供することで、市場の主導権を握った。
一方でスマホを開発する電機メーカーは、
グーグルのOSに合わせて開発を進めざるを得ない従属的な立場に甘んじている。

自動運転車が実現すると、
スマホと同様にクルマの価値はソフトウエアに左右される比率が高まり、
ハードウエアの価値は大きく下がる。



自動運転車の中核技術はソフトウエアである。
そのOSを開発する企業が、将来の自動車開発の主導権を握る可能性がある。



って感じだ。

(ウィキペディアより)


※テレマティクス (Telematics) とは、
テレコミュニケーション(Telecommunication=通信)と
インフォマティクス(Informatics=情報工学)から作られた造語で、
移動体に携帯電話などの移動体通信システムを利用して
サービスを提供することの総称。
一般的には、自動車、輸送車両などへのサービス提供に対して使用される。

自動車などにおいて
安全・安心機能の実現と情報配信による利便性の向上を2大目的とする。
前者に属するものとして
エアバッグ連動の自動緊急通報機能や車両盗難時の追跡機能、
後者に属するものとして、
交通情報配信、電子メール、天気予報などがある。

現時点では、
カーナビと連動して天気予報、渋滞情報などを閲覧したり、
電子メールをやり取りするなど、
あくまでも個別の自動車上での機能しか持っていないが、
将来的には高度道路交通システムの一端を担うものとして期待されている。




つまり、
自動運転車を普及するためには、
自動運転車用のOSの開発が必須であり、
パソコンやスマホのOSと同じように、
自動運転車OSを開発し普及させれば、
その企業(国)が自動運転車ビジネスで主導権を握れるというわけだ。
自動運転車OSを開発し普及させれば、
次には自動車だけでなく様々な分野でのR(ロボット)OSの開発にも繋がってくる。

したがって、
自動運転車だけの問題にとどまらず、
今後普及するであろう人工知能が搭載されるもの家電とか含めて全てにおいて、
主導権が握れるかどうかの分岐点となると言っても過言ではない。

パソコンとスマホは、すでに取られてしまったので、
日本の主要産業の自動車産業は是非に死守せねばならないと思う。
家電や携帯の二の舞となってはならない。
純国産パソコンOSトロンを忘れてはならない。
自動車業界だけにとどまらず日本企業全体、政治家と官民一体協力して、
事に臨むべきである。

そのために開発するOSは
全世界の自動車に搭載されねばならないので、
無料もしくは安価で、使い勝手が良く、互換性があるものが望ましい。
一度、市場を独占してしまえば、よほどの事をしない限り、後からどうとでもなる。

パソコン、スマホのOSは、ほぼアメリカの独占状態だが、
これは安全保障を考えても良い事ではない。
いざとなったら、OSをいじれば、どうとでもなるんじゃないかって俺は思ってしまう。

俺なんかの小さい頃からしたら、
ロボットカーなんてのは夢の技術で、
実現してほしいなぁ。程度に考えてしまうが、
単純にロボットカーだけの問題では無くて、連動しているのだ。

ロボットカーの実現、そのためには自動運転OS、その先に見えるROS。
ってなると、
OS開発が重要という構図が出てくるわけで、
その局地戦としてロボットカーの実現で勝利できるか否かというのがある。
だから、ロボットカーを実現するためには、
そして、その先にあるROSでも主導権を握るためには、
自動運転OSが取れるか取れないかってのがカギになってるくるように、俺は思える。
ここで負けると、単なるハードウェアを作る下請けみたいな立場に晒される事になる。

最近の日本人はリスクを取る事を恐れ、及び腰であり決断しない。
その姿勢こそが最も危険なリスクであるという事を認識した方がいい。

自動運転車普及にあたっては、様々なリスクはあるが、
リスクがあるからといって、手をこまねいていては、
欧米に先を越され、主導権を握られるどころか、置いて行かれる。

日々、科学技術が発達していくわけだから、
進化や進歩は避けられないし、それに対するリスクも同様に避けられない。

日本が保守的になっていても、世界が前を行こうとするならば、
日本だけリスクにビビって、何もしないって方が、逆にリスクになる。

ならば、欧米よりも先に、少なくとも欧米に後れを取らないように、
日本も取り組んで行く必要は絶対にある。

世界が走って考えている以上、
日本も走りながら考えなければいけない。

この状況下、一手二手の遅れは致命的なものになりかねない。
スピードと決断、行動力が大事である。

だから、
俺は、考えて考えて考えて考えながら、前に進むよ。誰よりも。

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