社会、伝統、文化、外国人
・日本の文学を世界に売り込むための翻訳支援をする
(2013年05月11日放送 週刊ニュース深読み参照)
日本の本を海外に売り込む時には、必ず翻訳作業を要する。
翻訳をして初めて、海外に日本の書籍を広める事が出来るのだが、
日本において、
一部の人を除いて、大体の翻訳家は、
収入もナイし、権力もナイし、感謝もされナイ。
と、
番組では、「3ナイ」と紹介されていた。
翻訳家は、
一つの本を1年から2年かけて翻訳して、100万円くらいの収入を得る。
そして、印税はもらえない。
2002年から国の支援もあったが、
2012年、事業仕訳で切り捨てられてしまった。
各国では国を挙げて翻訳者を支援をしている。
例えば、
ポーランドでは、世界50カ国から翻訳者を集めて会議をしたり、
韓国では、韓国文学翻訳院というのを作って、翻訳支援をしたりしている。
この30年間、日本で出版された本は150万点。
そのうち、外国語に翻訳された本は、1.9%しかない。(2万9千点)
文学なので、ただ日本語を機械的に外国語に翻訳すればいいという訳ではない。
日本語から英語に翻訳する人は世界で20人?ほどと言われ、
そのうち、本当に質の高い仕事が出来る人は5人くらいと、
番組では、放送されていた。
日本の書籍・雑誌の実売総額(推定)は、
1996年の2兆7000億円をピークに
2012年、1兆8000億円まで下降している。
今までは日本国内の市場に目を向けていたが、
これからは海外に打って出る事も視野に入れて行くべきだ。
せっかく良い日本の本があっても、
それを上手く訳す人が居なかったら、世界で販売する事が出来ない。
それだと日本の書籍市場が広がらない。
ビジネスだけでなく、
日本という国を世界に知ってもらい、
日本を今まで以上に、好きになってもらいたい。
そうすれば、一石二鳥である。