震災復興

・年間1ミリシーベルトという基準値を緩和する


以下、
(西部邁ゼミナール平成25年3月16日放送
「あの反原発騒ぎと東電叩きはどうなったのか」より)

2012年3月に、
国連原子放射線影響科学委員会(UNSCEAR(アンスケアー))

国際放射線防護委員会(ICRP)
から
福島も東北も日本も全く放射線・放射能は問題が無い。

それまでも何の健康被害が出ていないし、
今後、悪影響が出るという事は極めて考えにくい

という報告が出ている。

つまり、
日本の放射能に異常なし

という事が
国連総会で報告承認されている。

この事は、
日本国内でほとんど報道されていない。


民主党政権が
定めた暫定規制値は、世界中から笑われている。

避難基準、年間20~100ミリシーベルトの中で、
民主党政権は、下限値の20ミリシーベルトをとったが、
それでも不安が治まらないため、
年間1ミリシーベルトまで、下げた。

この事を受けて、
他の地方公共団体でも、
福島だけでなく、
年間1ミリシーベルトに
するべきなのではないかって事にもなった。。

しかし、

年間1ミリシーベルトというのは、
内部被曝だけ考えても
外部被曝だけ考えても
世界平均の自然放射線が、
だいたい年間1.4~1.6ミリシーベルトとかあるのに、
自然放射線以下に、
どうやって、人間の手で、下げるというのか。


国際原子力機関(IAEA)が日本に来て、
日本でやってる除染は
ほとんど無意味だという意味のレポートを出したが、

このレポートは、
日本では、ほとんど報道されなかった。






以下、
櫻井よしこオフィシャルサイト
2012.12.20 (木)
「 福島復興を妨げる『1ミリシーベルト神話』 」
『週刊新潮』 2012年12月20日号
日本ルネッサンス 第539回 
より引用


一般の人々に対しては、
1ミリシーベルト以下を目指すが、
緊急時から普通の状態に戻る過程では
年間20ミリシーベルト以下を許容範囲とするとなっている。

ちなみに、
日本人は平均値で、
自然界から年間1・5ミリシーベルトの放射線量を、
レントゲン検査やMRI検査などの医療行為で年間4ミリシーベルトを、
さらに食物を介して0・5ミリシーベルト、合計6ミリシーベルトを浴びる。

民主党がICRPの基準に従って、
年に20ミリシーベルトなら戻って暮らせる、
従って20ミリシーベルトを除染の基準値としていれば、
もっと多くの住民が故郷に戻っていたと指摘する町村議長の声もあった。
他方、
会場での質疑応答では
「年間1ミリシーベルト以下」に拘り、
1ミリシーベルト以上を許容する姿勢は断じて許せないという強い声もあった。
というより、そのような意見のほうが断然多かった。

遠藤村長は、実態を見詰めて冷静に考えることの重要性を強調する。

「新しい政権には多くのことを根本から改善してほしいと思います。
川内村は目標値としての1ミリシーベルト以下を掲げながら、
5ミリシーベルト以下は戻っても安全だと言っています。
けれど、
神話は非常に根深く住民の間に定着し、
1ミリシーベルトが安全か危険かの限界線ととらえられています。
その状況を変えるために、きちんと説明する勇気が必要です」

遠藤村長は、物事を怖れすぎたり、
或いは自立心を失ってしまえば、故郷の再生は到底出来ないと断言する。






以下、
(2013年3月3日読売新聞朝刊
帰還阻む「1ミリ・シーベルト」より引用)

「1ミリ・シーベルトは混乱期に打ち出された実現困難な数値目標で、
努力目標ではあっても、健康被害の有無を示す基準ではない」。
東大医学部付属病院放射線科の中川恵一准教授はこう指摘上で、
「放射線でがんになって死亡する確率は100ミリ・シーベルトに達すると、
わずかに上昇するとされる。
科学的な知見を踏まえれば、
まずは大人で10ミリ・シーベルト、子どもは5ミリ・シーベルトを目指すべきだ」と話す。


内部被ばくを考える市民研究会
読売新聞 帰還阻む「1ミリ・シーベルト」2013年3月3日から








以下、私見

一応さ、
年間100ミリシーベルト以下は、
人体への健康被害が明らかになってはいないと報告されてはいるけども、

そりゃ、
年間20ミリシーベルト被曝すんのと、
年間1ミリシーベルト被曝すんの、


どっちがいい?


って問われれば、


1ミリっしょ!!
ってなるよ。誰だって。


人間なんて、そんなものでしょ。

中には、
1ミリシーベルト以下じゃなくてもいいか、
って人も居たりさ、徐々にさ出てきたりもするとも思う。


そういう人達がさ、
勝手に生活し始めちゃって、
なんか問題無いぜ。って感じになったらさ、
1ミリシーベルト以下じゃなきゃ絶対に嫌だって人も、
1ミリシーベルト以下じゃなくても大丈夫かな。ってなってきたり、すんじゃん。
人間ってさ、そんなもんじゃん。


でもさ、
年間1ミリシーベルトじゃなきゃダメ!ってなってたら、
まあいいかって思う人達も、
なんも行動できないわけじゃんか。


別に、
俺は、被災地の方々を被曝させたい!とか苦しませたい!とか全く無いけども、
てか、
むしろ、
いち早く、震災前の暮らしに戻って欲しい、
てか、
復旧以上に、復興して欲しいと思っている。

その過程の中で、
被災された方々、地元の方々の自主性が絶対に必要になってくる。
と俺は思う。

どんなに支援、サポートしても、
実際にやるのは、そこで生活する人なのだし。

今の、年間1ミリシーベルトの基準は、
なんか俺からしたら、
政府が、安全だけを至上主義にして、
ここまでの安全基準を設けたから、
政府として、国民の生命に対する責任は、ちゃんと取ってますよ。
責任は取りましたよ。的にしか見えない、俺には。

やはり、政府としては、
生命だけで無く、
暮らし、生活までを見て、考える必要があると俺は思う。

ここまでの安全基準を設けたら、命に危険という事はないでしょう。
ってのは、
単なる、保身、逃げ、の要素が強いと俺は思う。


人間、ただ生きていればいい、命だけあればいいってもんじゃないでしょ。


命があって、
健やかに、前向きに、暮らせる事まで考えないといけないと思うんだ。

きっとさ、
被災された方々の多くはさ、
被災したから、他の所に引っ越そうとか思ってないと思うんだよ。
やっぱ、そこで頑張ってやってこう!とか、
復興させよう!とか、思ってると思うんだよ。


その中で、
年間1ミリシーベルトってのは、
逆に、足かせになってくる事もあると思うんだ。


だから、
基準を緩和してさ、
年間1ミリシーベルト以下じゃなくてもいいって方がいたら、
ガンガン暮らしちゃえばいいしさ、
年間1ミリシーベルト以下じゃなきゃヤダって方はさ、
年間1ミリシーベルト以下になるまで暮らさなきゃいいじゃん。

そういう選択を出来るようにすればいいじゃん。

その中で、政府がサポート出来る事を全力で、やりゃいいじゃん。

でさ、
年間1ミリシーベルト以上という事が不安があればさ、
政府がさ、トコトン調べてさ、
大丈夫なら大丈夫!
やっぱダメならダメでした。。
って、
ちゃんと説明すればいい。

なんでもそうだけど、
100%大丈夫なんてもんは、この世の中に、基本、無いからね。

そん中で、俺らは生きてんよ。

絶対安全じゃなきゃ嫌だってなったら、世の中、生きて行けないよ。
もちろんさ、出来る限り、安全安心である方が望ましいけどもね。


年間1ミリシーベルトってのが、
もう固定化されちゃって、
それを動かすのはタブーってなってるのだとしたらさ、それはおかしいじゃん。

おかしい、ってか、
そのせいで、復興が遅れてしまうようになるのは、
良くないじゃん。

単純に、俺は、そう思う。

てるき

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