俺論

・不思議の国のジャパン

資本主義・共産主義の限界

産業革命以降、
資本を持つ資本家による
資本を持たない労働者への
搾取の結果が
弱肉強食の資本主義として顕著に表れた。

その是正として
共産主義が台頭したのだが、
元来、
略奪・搾取の精神が根付いた西洋人にとって
共産主義は絵に描いた餅であった。

資本家の使いきれぬ金と
消費しきれぬ製品のはけ口としての
植民地経営から帝国主義が確立された。

日本は資本主義ではなく資本社会主義である。
資本主義よりも資本社会主義の方が日本には適している。

日本にも差別はあるだろうが、
それは西洋の、
宗教的な(キリスト教)有色人種を獣と同じ扱いにしてもいいということが
常識的に普及した極端な差別ではないのだ。

西洋人である狩猟民族は利益を独占するが、
農耕民族の日本人は利益を分配する。

その体質は今も見られ、
世界の長者番付を見ても、日本人は上位にいない。

これは単に経済の仕組み、社会の構造などが原因ではなく、
民族的なものが大きいと私は思う。

西洋の世界覇権は
奴隷貿易、
植民地経営などの略奪、
大規模虐殺、
強姦などの弱者から搾取が根幹にあり、
それを起爆剤として
西洋は急速に発展してきた経緯は否定できない。

19世紀突如、
その西洋が支配する世界史に降って湧いて出た
得体の知れぬ極東の小さな島国ジャパン。

その国は気味が悪い。
家は粗末だし鍵なんてしてないし、
プライバシーもセキュリティーも保てないし、みすぼらしい。

にもかかわらず、
なぜか犯罪や痴話喧嘩が起きないようなのだ。

不思議だ。

あんな薄い壁じゃ生活したくない。

でも
彼らはそこで満足に生活できてしまう。

不思議だ。

それでいて原始的でもないのだ。

知的レベルは
それなりに持っているようで、
国民のほとんどが読み書きが出来るし、文化も繁栄している。

何故あんな人間のような猿が
そういった社会を形成しているのだろうか。

その日本という国は金儲けを喜ばず、
楽に生きようと快楽にふけようともせず、
ただひたすらと勤勉に働き、君主への忠誠心もある。

物静かで礼儀正しいが、
いざとなると君命のために命を捨てることも厭わない。

国民の識字率も高く教養もある。

なのにだ。

なぜそういったパワーがあるのにもかかわらず
周辺諸国に略奪しに行かないのだ。

もっと楽をして生きたくはないのか。

非常に理解に苦しむ。

しかも
その日本という国は
最近どんどん力をつけてきて、
我々の仲間に入りたいと思うのかと思いきや、
我々と対抗しようとし始めて、
植民地も
もっと雑にやっとけばいいものをちゃんとやっちゃうし、
あんなに立派にやられては我々のメンツも潰れるし、
何より植民地としては立派すぎる、
ジャパンは、後に脅威になる怖れもある。

我々の一派ロシアと互角以上に渡り合うし、
しかも
我々が
やってきた事を否定するような
人種平等などという理念まで持ち出してきた
非常にやっかいな国である。

普通ここまで力のある国ならば
自分達のための利益に追求して楽をしたいと思うはずなのに、
何故そんなに自分を律するのか、理解できない。

こわいわ。

その内、
うちらも日本みたいにやらなきゃ行けなくなるとしたら厄介だし、
あくまで我々西洋人の優位性が保たれていなくては困るのだ。

こんなわけのわからない国は潰してしまった方がいい。

その方が安全だ。

不安要素も無くなるし。

アングロサクソンどもは
日本人の勤勉さ、頭の良さ、男気を恐れている。

フリーザがサイヤ人を恐れたようにね。

その程度の満足で、
どうしてそんなに道徳的に真面目に行動できるのかと。

そんな国を良しとされ、スタンダードにされては厄介だ。

で、
出る杭は打たれて、
日本は潰されつつあるのだ。

今、西洋人がしたいのは、
有色人種同士(例えばアジア人同士とか)を互いに反発させて、
対西洋として団結させずに混沌とさせておいて、
それを管理するのは西洋人で、
なんだかんだで利を得る。

または
損はしないという図式で
西洋人の優位性を保っていきたいということなのだ。

西洋人の優位性・不安要素削除が大前提で
その次に世界秩序なのだ。

なので世界が平和にならなくても西洋人が生きやすい世界であれば、
それで妥協するかというような考えなのである。

でも
表向きは
世界平和などを主張はするといったやり口なのだ。

なので
西洋人の優位が保てて
不安要素も排除できるならば、
巧妙になんだってするのだ。

オレオレ詐欺が出てから、
還付金詐欺などへと
形を変えて詐欺は存在し続けるのだが、
西洋の非西洋国家への搾取も形を変えて存在している。

日本に対する搾取。

それはその典型だ。

昔は
西洋人はストレートに虐殺など力をもってして相手を従わせてきたが、
現在は当然、
そんな事をせずに巧妙な手段を取っている。

日米戦争は、
日本が真珠湾攻撃という不意打ちをしてきたという大義名分を
アメリカは掲げた。
(イラク戦争然り、やり方は変わっていない)

その原因は
アメリカが日本に突き付けたハルノートにある。

アメリカは不気味な国ジャパンを弱体化させたかった。

アジアへの強固な足場も欲しかった。

日本は戦争に負けて、
アメリカの強固な足場となってしまった。

あたかも
日本は自由だという風に見せているが、
肝心なところはアメリカが握っていて、
何もできないように変化させられていっている。

しかも、
近年は、中国や韓国までもがこれはいいと、
アメリカのマネをし始めて、
あたかも米中韓で
日本を共同支配のような構図を呈している段階まで
来ているのだ。

米中韓は
都合よい日本の利用という点において
利が一致してしまうのだ。

アメリカは日本を手なずけて置くことで
甘い汁が吸えるので
日本をアメリカに依存させたままでおきたいのだ。

そのためならアメリカは中国との協調も惜しまない。

今後何もしなければ、
内部からどんどん日本の植民地化は進んで行ってしまうと予想される。

西洋の侵略のやり方は昔も今も変わらない。

昔は
商人が商売という経済的理由で
宣教師を連れてやってきた。

文明や宗教で内部分裂させ、
頃合いを見て、植民地化する。

抵抗されたら軍事力で侵略する。

気付いた時には時すでに遅し。

今もそうだ、
日本の場合、
アメリカのおかげで経済復興できたと思わさせられ、
と同時に
アメリカの文化、宗教を大量に輸入させられて
日本文化にそれをなじませて、日本を骨抜きにさせる。
その証拠に韓流にはデモが起きるのに、ハリウッドにはデモが起こらない。

ゴールデンタイムにアメリカ映画、バンバン放映してるんだから、
アメリカ文化に対してもデモをやるべきなのに、
そういう発想に至らないあたりが、すでに日本人はアメリカに骨抜きにされている。
パンとか肉とかの食文化もそう、枚挙に暇がない。

気付いた時には時すでに遅しである。

日本は
すでにアメリカの植民地化となっており、
今のところ
一生アメリカの言うとおりに生きていかなければならないという状態である。

日本はプラザ合意よりも前に、
自衛隊を軍隊にして、
在日米軍をアメリカに帰させるべきだった。

日本の選択肢は
アメリカの奴隷として生きるか、
独立して生きるか、
選ぶことができる。

ただ独立して生きようとしても、
アメリカに潰されてしまう可能性が高い。

独立して生きるとは言っても
アメリカと戦争をするわけではない。

アメリカがどうでるかはわからないが。

少なくとも、
俺はスネ夫になりたくない。

弱くてもいいからのび太でいたい。

のび太を助けるドラえもんがいなけりゃ開発すればいい。

我慢してジャイアンの歌を聴きたくない。

日本が独立して生きるというのは
日本人全体が
従来の道徳心、勤勉さ、愛国心を取り戻せば難しいことではない。

ただ、
今の日本人にはそれを取り戻すことの方が難しいのだ。

だが俺は日本人として独立して生きたい。

そうでなければ
今まで日本史を紡いできた偉大な先人の方々に申し訳が立たない。

ページ上に戻る

inserted by FC2 system