俺学

・後期高齢者医療制度

高齢者の人口は
今後20年間で約900万人増えると言われている。

国民の負担増に伴い、
2008年4月1日
後期高齢者医療制度がスタートした。

後期高齢者医療制度の大きなポイントは、
75歳以上の保険を独立させることにあった。

2008年の3月までは、
国・自治体負担が50%、
現役世代(75歳以上含む)の負担が50%だった。

それを、
国・自治体負担50%、
現役世代(75歳以上含まない)40%負担、
75歳以上の負担を10%と分けるようにした。

後期高齢者医療制度導入前も導入後も、
高齢者が負担する割合は1割と同じだが、
導入前は、
現役世代と75歳以上の人も一緒くたになっていて、
導入後は、
現役世代と75歳以上の人は分離されるようになった。

この分離が、
高齢者を切り離すなんてケシカランと批判されていたが、
負担割合は基本、同じなのだ。

なぜ、あんなに猛反発されていたのか、理解に苦しむ。

じゃあ、
どうして現役世代と75歳以上の人を分ける必要があったのかと
言うと、
後期高齢者医療制度導入前の問題点として、
後期高齢者(75歳以上)間での不公平さが存在した。

というのは、
75歳以上の高齢者が1人で住んでいた場合は、
保険料を1割払わなきゃいけないのだが、
現役世代と一緒に住んでいる75歳以上の人は、
子供と同じ扱いになり、
つまり、現役世代に扶養されているという事になり、
保険料を支払わなくてよいとされていたのだ。

75歳以上の人で払わなきゃいけない人、
払わなくてもいい人と分かれており、
その不公平さを公平にするために、
後期高齢者医療制度を導入する事になった。

現役世代と切り離して、
全て等しく、
75歳以上の人みんなに1割負担してもらいますよ、と。
で、
その負担額は納めるのではなく、
年金から天引きにしますよ、とした。
また、
そこで、
何故か
年金から天引きするのはケシカランと批判される事になった。
サラリーマンや公務員は
普通に社会保険料天引きされているのにね。

自民党政権をとにかく潰そうとしたいがための
批判だったのかとも思ってしまうわ、今考えるとさ。

少なくとも、うば捨て山なんて表現は言い過ぎだと思うわ。

で、
民主党政権に代わって、
後期高齢者医療制度は廃止されて、
基本的には、
2008年3月までの状態に戻ってしまった。
ただ、
若干、大企業のサラリーマンと公務員の人の負担が増えて、
若干、中小企業のサラリーマンと自営業者などの負担が減る
仕組みになった。

まだはっきりとした事は確定されていないが、
新制度案のポイントとしては、
年齢で区別しない、
75歳以上の負担を軽減、
現役世代の負担は増加という点が挙げられる。

場合によっちゃあ、
後期高齢者医療制度が騒がれる以前よりも、
現役世代の負担が増え、75歳以上の負担が減る可能性も無くはない。

ちなみに、
医療費全体と高齢者医療費の推移として、
平成元年では、
老人医療費が6兆円、
その他医療費が14兆円、合計20兆円だったのが、
平成19年では、
老人医療費が13兆円、
その他医療費が23兆円、合計36兆円。
平成29年度には、
老人医療費24兆円、
その他医療費が30兆円、合計54兆円となる見通しのようだ。
(東京都後期高齢者医療広報連合HPより)


後期高齢者医療制度を簡単に言うと、
現役世代と切り離す事で、
75歳以上の人全員から公平に
年金から天引きで保険料を徴収できるようにした制度で、
別に、
高齢者の負担割合が高くなるとかでもなく、
著しい負担を後期高齢者(75歳以上の人)に強いる制度では、
ない。

ようは、
一部の後期高齢者から取りこぼしがあったから、
あまねく保険料を後期高齢者から取れるようにしようというもの。

後期高齢者医療制度は、
国民から高齢者イジメという批判を受け、廃止に。

国全体の事を考えて、
後期高齢者医療制度を導入しようとしたら、
あっけなく廃止になってしまう。

この国はマジでやばい。。

俺からしたら、
後期高齢者医療制度なんて、ぬる過ぎる。
ぬる過ぎて風邪ひいてしまう。
こんな風呂なら入らん方がマシだわ。
もっとアツアツにすべきだ。

てか、
身勝手なジジイとババアが多すぎる。
この国の将来を全く考えていない。
子供たちよりも自分たちの人生の方が大事なのだ。

ワンワン吠えて安らかな人生を送るジジイババアが増えるかわりに、
過酷な生活を強いられる子供たちが増えていってしまう。

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